過去に提出した申告書や届出書の確認方法(令和6年9月最新版)
税理士の吉田です。
過去に提出した申告書・届出書の控えを取っていなく申告書が作れないと言ったご相談を受けることがあります。
かなり前に書いた記事が多くのアクセスを頂いており、最新版を改めてリライトしたいと思います。
電子媒体で提出した書類の確認方法(e-taxで確認)
国税のe-taxで確認する方法です。
電子申告の「利用者識別番号と暗証番号」でログインし、メッセージボックスの「お知らせ・受信通知」より過去に提出した内容を確認できます。
申告書・届出書だけでなく添付書類(イメージデータ)も確認できますので便利です。
ただし、紙媒体で提出した書類は確認できないので、注意が必要です。
近年は多くの税理士が電子申告をおこなっているため、税理士変更の場合はe-taxのログイン情報(利用者識別番号・暗証番号)を教えてもらうとスムーズです。
また、インボイス通知書や還付金処理状況も確認できるため便利です。
紙媒体で提出した書類の確認方法(閲覧申請にて確認)
e-taxによらず紙媒体で申告書等を提出した場合には、税務署に出向き閲覧申請をすることにより情報開示を受けることができます。
特にe-taxが普及していない時代に提出した書類を確認したい場合はこの方法しかありません。
手順としては、申告書等閲覧申請書に記載し、本人確認書類を持参のうえ税務署に訪問すると閲覧することができます。(手数料無料)
閲覧申請はあくまで「閲覧」なので、コピーを取ることができません。
ただし、スマホなどで撮影ができるので、バシバシ撮りましょう。
税理士や親族も代理として閲覧可能ですが、委任状と納税者の印鑑証明が必要になります。
この方法では、紙媒体・電子媒体問わず提出した申告書・届出書の全てを確認できます。
漏れがなく全て確認可能なところがこの方法の最大のメリットと言えます。
ただし、閲覧申請書を提出してから税務職員が書類の準備をするため、かなり時間がかかります。(30分で書類の準備ができたら早い方だと実感しています。)
税務署に電話して聞く方法
税務署に電話して教えて頂いたこともあります。
これは管轄税務署によって対応が違うかも知れませんのでご注意ください。
まず納税者本人から税務署に電話し、その後税務職員から折り返しの電話をしてくれます。
税務職員からの折り返しの電話は、「過去に提出した申告書等に記載した電話番号」に折り返すので、これも注意が必要です。
当然ですが、税理士には教えてくれないので納税者本人で対応するようにしてください。
税務代理権限証書を提出していれば税理士には教えて欲しいですけどね・・。
ただし、詳しいことは教えて頂けません。
以前に確認できたのは、決算期、申告済みの年分、特定の届出書が提出されているかどうかなどです。
まとめ
まず、提出した申告書は必ず控えを取るようにしましょう。
税理士から渡された書類も必ず保管です。
特に消費税の届出は、以前に提出されていた・されてない、によって大きな損失となることもあります。
正確にわからない場合は閲覧申請をすると間違いがないので、手間はかかりますが閲覧してみてはいかがでしょうか。